「自己PRで語れるような“成果”なんて、ひとつもないんです」
そう語っていたのは、国家一般職に合格した27歳のAさん(仮名)。
5年間、法律事務所で秘書・補助業務を続けてきた彼女は、
“地味な職歴”でも面接突破ができると証明してくれました。
この記事でわかること👇
・雑務中心の事務職でも通用する自己PRの構成法
・国家一般職に通じる「伝え方」の磨き方
・Web&対面面接で印象を上げる具体的アクション
【きっかけ】職歴に自信が持てなかった
Aさんが最初に抱えていた悩みは、
「自分の仕事が評価されるようなものじゃない」という不安でした。
「弁護士の秘書でしたが、実際は雑務が大半。
正直“誇れる実績”はなかったんです」
最年少だったため、新人のまま5年が経過。
後輩も入らず、補助業務から抜け出す機会もなかったといいます。
【突破口】「地味な仕事」こそ工夫で武器になる
合格の鍵は、“視点の変化”でした。
「お茶くみもコピーも、“業務効率”の視点で振り返ったら、
改善してきたことが見えてきました」
Aさんは日々のルーティン作業を一つずつ分解し、
そこに自分なりの工夫や判断を付け加えていきました。
すると、
“ただの事務職”が“能動的に動ける支援者”に変わっていったのです。
【志望動機】「公務員でなければできない理由」を明確に
転職理由で最も苦労したのは、
“民間でもできるのでは?”という問いへの対処。
「行政の仕組み・役割を調べていくうちに、
“税金を使って住民の利益に還元する責任”に惹かれました」
また、40代・50代まで働く自分の将来像を描いたときに、
「制度設計や支援体制をつくる側に立ちたい」という思いが確信に変わったそうです。
【面接準備】“伝わる”想定問答と逆質問の作り方
Aさんは過去問をベースに、想定問答を50本以上準備。
回答を300字以内にまとめるだけでなく、
「突っ込まれたときの補足」まで2段階で準備していました。
「“答えたら終わり”じゃない。
“伝わったかどうか”まで責任を持つ意識で準備しました」
逆質問では、パンフレット・YouTube・説明会動画などを読み解き、
“なぜこの質問をするのか”を自分の経験に紐づけて言えるように設計。
【面接本番】Web・対面の切り替えポイント

面接では、次のような“準備のこだわり”が光りました。
🟢 Web面接:
- カメラ目線の練習を毎回本番通りに
- 小さい画面でも好印象になる“1トーン高め”の声
- ネット遅延に備えた“ゆっくり・はっきり”の話し方
🟢 対面面接:
- 姿勢とアイコンタクトを徹底
- 他の面接官にも視線を配る
- 相槌の打ち方を控えめに調整
「“目の前の1人”だけじゃなく、“場の空気全体”を見るようにしました」
【最後に】これから挑戦する方へ
「実績がなくても、“伝え方”と“考え方”で変えられると実感しました」
「誰かの期待や役割に応えてきた人ほど、公務員に向いてると思います」
“地味な経歴”を“確かな強み”に変えたAさん。
彼女のように、静かな努力を続けてきたあなたも、
きっと評価されるべき存在です。
📌 公務員面接の達人では、
「強みが見えない」「伝え方がわからない」方を対象に、
個別指導・想定問答添削・逆質問設計までサポートしています。