「最初の会社を3ヶ月で辞めました」
公務員を目指す人の中には、病気や早期退職など“語りづらい背景”を持つ人も少なくありません。
今回ご紹介するのは、28歳でアルバイトをしながら地元市役所に合格したモリシタさん(仮名)の実話です。
「ずっと引きずっていたことに、ようやく折り合いがついた気がします」
この記事でわかること👇
・病気退職後の空白をどう乗り越えたか
・アルバイト経験を面接でどう活かしたか
・理系→行政職へのキャリアチェンジの考え方
【挑戦のきっかけと1年目の失敗】
理系大学院を修了後、企業に新卒入社したモリシタさん。
しかし、突発的な病気によりたった3ヶ月で退職せざるを得ませんでした。
「体調の問題で2ヶ月ほどで退職することになってしまいました。悔しかったです」
その後は家電量販店でフルタイムのアルバイトを続けながら、地元市役所の公務員試験に挑戦。
1年目は不合格に終わります。

【課題の克服と面接対策の工夫】
病気退職という経歴に不安を感じていたモリシタさん。
しかし、アルバイト先で主体的に動いた経験が、逆に強みになりました。
「“そこまでやる人いるの?”って、面接官に言われたのを覚えています」
フルタイムでの勤務姿勢を示すことで「健康面の不安を払拭できた」と話します。
【自治体リサーチと“行動力”】
理系出身でありながら、専門職ではなく行政職を志望。
その理由を明確にするため、日々の生活やアルバイトでも視点を変えて行動していました。
「一生研究職かと思うと、自分には合わないと感じたんです」
地元の自治体で働く意義を見出し、想定問答を何度も練り直して本番に備えました。
【面接本番で感じた手応え】
面接官から繰り返し質問されたのは、「なぜ理系から行政職なのか」「病気退職から回復しているのか」という点。
アルバイト経験を通じて“働ける証拠”を示していたことが、評価されたといいます。
「“ちゃんと働いている”と伝わったのが大きかったと思います」
【これから挑戦する方へメッセージ】
「病気や退職は、自分のせいじゃない。でも、その後どう行動するかは自分次第です」
背景に不安があっても、真摯に取り組めば道は開ける。
モリシタさんのように“語りにくい経験”を乗り越えて合格した人の存在は、多くの受験生にとって希望になるはずです。
📌病気やブランクがある方も、諦めないでください。